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漢方コラム−2010年分
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■2010年11・12月号 乾燥と寒さに気をつけて
■2010年9・10月号 栄養のことも考えましょうね
■2010年7・8月号 夏を元気に過ごしましょう
■2010年5・6月号 エネルギーを蓄える初夏
■2010年3・4月号 自然も人も芽吹く春
■2010年1・2月号 今回は風邪の漢方 2010年もFight!

■2010年11・12月号 乾燥と寒さに気をつけて
 「秋から冬に向かっています。乾燥と寒の気が自然界に流れる季節です。
  季節に合わせた養生をして、元気に過ごしましょう。」

 暑い夏がやっと終わったかと思えば、朝夕めっきり涼しくなり、風邪症状の方が増えてきました。今年の夏は暑かったので、よく汗をかいたと思います。汗をかくと身体の中の「陰(いん)」と呼ばれる潤いが不足し、同時に「気(き)」と呼ばれるエネルギーも不足します。不足した状態で秋を迎えると、秋の自然界の気である「燥邪(そうじゃ)」によって、潤い不足の身体はよりダメージを受けやすくなります。そうして出る症状は、カラ咳やのどの痛みなど。冷たいものをよく摂られた場合は、余分な水分が体にたまっていることが多いので、寒さにより鼻水がでたり、水っぽい痰がからむ咳がでたりします。今時分、そのような症状で病院にかかられている方も多いようです。のどの痛みがあったり、痰がほとんど出ないもしくは、切れにくい黄色の痰がからむなどという症状の方は、肺の潤い不足に喉の炎症が絡んでいますので、麦門冬湯(ばくもんとうどう)百潤露(ひゃくじゅんろ)という肺や胃を潤す漢方薬に、桔梗石膏(ききょうせっこう)天津感冒片(てんしんかんぼうへん)などの喉の痛みなどの炎症を和らげる漢方薬を足すと症状が改善します。食べ物でいえば、レンコンや百合根、里芋や白きくらげ、梨など白い食べ物が身体を潤してくれます。辛いものは控えて下さい。杏仁豆腐の杏仁(きょうにん)は咳にいい生薬です。市販されている杏仁豆腐用のパウダーにはほとんど甜杏仁(てんきょうにん)が使用されていて、やはり肺を潤して咳を止め、さらにお通じにもいい効果があります。
 また、水っぽい鼻水や痰が出る場合は、冷えが原因の一つです。小青龍湯(しょうせいりゅうとう)という、温めて水分代謝をよくする漢方が効果的です。喉がかわくからといって、冷たい水を飲ませるのはよくありません。温かいお茶やお白湯が基本。我が家では、秋冬はよっぽどでない限り冷たいものは飲みません。
 中医学では、人間は自然界の中の一部と考えます。そのため、自然界の変化に身体も影響を受けるものです。そして、それぞれの季節に関わりの深い臓があり、秋は肺、冬は腎となります。秋となり乾燥してくると咳や鼻水、喉の腫れ、肌の乾燥など、呼吸器系に症状が出やすくなります。身体の陰という潤いを養うことが大切ですので、早寝早起きをし、激しい運動はなるべく避けて気持ちを安定させることが大事です。また、秋は悲しみや憂いの感情が起きやすいので、旅行や行楽に出かけて楽しむよう心がけるといいです。冬となり寒くなると、トイレが近くなるという泌尿器系の症状や、寒さによって、気や血の流れが滞りがちになるので「通じざれば痛みを生ず」という中医学の言葉にあるように腰痛や関節痛、生理痛などの症状が悪化しやすい場合があります。「冷える」と良くない症状ですので、暖かくすることが大切です。痛みが起きやすいところは、腹巻やサポーター、カイロなど利用して冷やさないようにしましょう。また早寝をして、太陽が昇ってからゆっくり起きるといいでしょう。あまり動かず精気を温存し、春の芽生えにエネルギーを蓄えておくことが冬の基本的な養生です。秋冬の夜長に夜更しすることは漢方の養生に反します。最低でも、日付が変わる0時までには寝付くようにされてください。特に生理が不順な方や、ホルモンバランスが気になる方、仕事に精を出しすぎていつも疲れている方は、夜の陰の時間に身体を休めることが体調を整えるために絶対必要なことになります。睡眠をしっかり取るようにされてください。

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■2010年9・10月号 栄養のことも考えましょうね
 「今年は大変な猛暑でした。
  これからの季節の変わり目に体調を崩さないために、
  養生と栄養が大切ですよ。」

 今年の夏は例年にない暑さで、気温は日中に35度近くまで、夜でも27度くらいまでしか下がらず、体にもかなりこたえる季節となりました。残暑もしばらく続くようですので、夏バテに負けないように体づくりをしっかりしなくてはいけませんね。
 夏は暑邪(しょじゃ)という邪気によって、汗をかき、一緒に気(き)も体から出てしまうのでエネルギー不足になると前回書きました。だるさや疲労感というのは漢方的には「気」が不足しているために起きうる症状のため、「麦味散顆粒(ばくみさんかりゅう)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などの気を補う漢方薬がよく効きます。しかし、漢方薬だけでは効果がいまひとつという場合があります。その場合、大体が食べているものに原因があることが多いのです。
 皆さんは、どんなものを食べていますか?朝ごはんは食べていますか?おにぎりだけ、パンとコーヒーだけなどになっていませんか?お昼ごはんも麺類だけとか、コンビニでおにぎりやパンを買うだけなどになっていませんか?夜ごはんもバランス良く食べていらっしゃるでしょうか?また、ついつい甘いものを毎日摂られていませんか?
 私たちの体は何で作られているかというと、「食べ物」ですよね。肌も髪も内臓も血液も体液も骨もなにもかも「食べ物」からできています。もっと細かく見ると、体を構成しているのは約60兆個の細胞です。その細胞も、食べ物から得られる栄養が素となって新陳代謝を行うのです。
 「何をどうして食べるといいのだろう」と思ってしまいますね。私が最近読んだ本で、とても共感できるものに、「心療内科に行く前に食事を変えなさい」(姫野友美著)という本があります。心療内科医で医学博士の姫野先生が、ご自身の診療で、薬や精神療法、行動療法、カウンセリングなどのできる限りの治療をしても症状が改善されない患者さんをどうにかしたいと思い悩んでいるときに出会ったのが、栄養療法だったそうです。この栄養療法を行うと、体調が劇的によくなり、人生まで明るく前向きに変わった患者さんが多くなったそうです。
 もう一つ、同じ考え方で「35歳からの栄養セラピー 妊娠体質に変わる食べ方があった!」(定真理子 北野原正高著)という本もあります。妊娠したい女性だけでなく、いろんな世代の女性や男性にも参考になる内容です。
 どのような栄養療法かと簡単にいうと、@糖質の摂り方に気をつけるAたんぱく質をしっかり摂るBビタミン・ミネラルを摂る、ということです。現代は、簡単に食べ物が手に入る時代です。甘いもの、加工品が身近にあふれています。逆にいうと意識しないと体にとっていい食べ方、いい食べ物が摂れない時代でもあるのです。
 一度ご自分でも自分の口に入れたものを書き出してみられるといいと思います。食事から飲み物、飴玉一つの間食まで。もしかすると、意外なことがわかるかもしれません。カロリーはとっているけれど、栄養不足なんてこともあるのです。そうなると、身体的な疲労感、精神的に不安定な状態が現れやすくなるのです。病院の検査で、「病気」と判断されてしまう前に、ご自分の食事を今一度見直されてみてください。
 中医学には薬膳があり、食事は養生の基本です。栄養学が発達する前から、この症状にはこの食材がいいというのが2000年以上前から伝わってきているのです。先ほど紹介した本から、たんぱく質とビタミン・ミネラルが非常に大事だなと感じるのですが、中医学でいう血(けつ)不足の症状には、レバーや赤味の肉や魚がいいとされています。それらには、たんぱく質と鉄分やビタミンB類などが多く含まれています。栄養学的にも、もっともの話で、それに症状に合わせた漢方薬を足すとより早く元気になります。中医学と栄養学による養生は、合わせて実践していけばより「未病先防(みびょうせんぼう:病気になる前に手だてを打っておくこと)」がパワーアップすることと思います。
 栄養を意識するのに、数字にとらわれていては大変です。例えば、○○を何グラム摂らなくてはいけないとか、いちいち調べたり、測ったりするのはそう簡単にはできません。それに、一つの食材には、いろんな栄養素が含まれているものです。ご紹介した栄養療法の食事も、実は糖質の摂りすぎに気をつけ、たんぱく質を多く摂ろうというざっくりしたものです。もちろん病的な場合は、血液検査データからサプリメントを足して効率よく栄養を摂るようにしています。気をつけるのは糖質。「疲れているときはチョコレートを食べると頭が冴える」という方も、これらの本を読んでみて、なぜ糖質が悪いのか気づいて下さい。チョコレートよりも疲労を回復してくれるおやつが分かってきます。この夏は、暑さのあまり、スポーツドリンクなどを沢山摂ってしまった方も多いのでは。口内炎や、口臭、皮膚のかゆみなどでていませんか?糖質の代謝にはビタミンB群を大量に使うので、疲れもとれにくいですよ。自分の食べているもの、気にして下さいね。

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■2010年7・8月号 夏を元気に過ごしましょう
 「汗をかく、だるくなる、食欲が落ちる…。気(き)(エネルギー)と
 血(けつ)(栄養)、津液(しんえき)(水分)を補って夏を乗り切りま
 しょう!」

 蒸し暑くなってきました。日本の夏は、べったり汗をかく感じですっきりしないですね。しかし、夏こそしっかりエネルギーを蓄え、抵抗力をつけ、寒くなる秋冬に備えたいものです。
 さて、夏の暑さは中医学では「暑邪(しょじゃ)」といい、その影響でだるさや気力の低下、発熱、動悸、息切れ、食欲低下、口渇、多汗などの症状が現れやすいです。これらの症状は、中医学でいう「気」のエネルギーが不足している証拠です。「気」とは、@元気のみなもとであり、A動かす力、B体を温める力、C代謝、血液、津液(体の中の水分)を流す力、D必要なものを貯めておく力、E体を守る力という役割があります。だから、「気」が不足すると、他に風邪を引きやすい、外にでるのがおっくうになる、くしゃみや鼻炎になりやすい、食後眠たい、気持ちがくよくよしやすい、むくみやすいなどなどいろんな症状がでてきます。
そして、食欲が落ちると栄養がとれなくなります。体は何でできているかというと、「食べ物」ですね。血ももちろん、口に入るものから出来ているわけです。中医学でいう「血」は、@体を滋養するもの、A精神を安定するものという役割があり、不足すると、めまいや立ちくらみ、筋肉がつる、手足がしびれる、睡眠中途中で目が覚める、集中力が低下する、便がコロコロする、そわそわする感じがあるなどの症状が現れます。そして、汗をかくと体の水分が減りますね。体の水分は中医学では「津液」といい、@体のうるおい、A冷却水、B正常に流れている水分という意味があります。津液が減ると、喉が渇く、肌が乾燥するなどの他に、ほてったりのぼせたりする、微熱っぽくなる、寝汗をかく、カラ咳がでる、舌の表面に裂け目があるなどの症状がでます。
 夏って、気・血・水(津液)の全てが不足しがちになる季節ですね。なので、これらを補えば、体調よく過ごせるというわけです。

【気を補う】
気が不足している状態のことを気虚(ききょ)といいますが、消化機能全般が低下しています。体を温めて、胃腸に負担をかけない食事が基本です。
 ・火を通したものを食べる。
 ・生のもの、冷たいもの、脂っぽいものは避ける。
 ・山いも、豆、きのこを毎日の料理い積極的に取り入れる。
 ・主菜には、すぐに気を補ってくれる牛肉、えび、うなぎを使うといい。
 ・よく噛んで腹八分目に食べる。早食い、食べ過ぎは禁止。
 ・なんてたって寝ること。
 ・漢方薬では、六君子湯(りっくんしとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)など
【血を補う】
血が不足している状態のことを血虚(けっきょ)といいます。消化機能が弱い気虚の状態から栄養を十分に補えずに貧血になり、血虚になることがよくありますので、養生に関しては気を補うことと、血を補うことの注意点もほぼ同じです。
 ・自然の甘み、酸味をもつ食材をとる(なつめ、ブルーベリー、プルーン、レーズンなど)
 ・主菜にはレバー、かき、鶏肉、卵などを積極的にとる。
 ・黒い食材、赤い食材を積極的にとる。
 ・くこの実、黒きくらげ、プルーンなどの乾物を常備して料理に使う。
 ・ダイエット、朝食抜き、偏食はやめて、バランスのよい食事をとる。
 ・緑の中のウォーキングなど、リラックスできる軽い運動を楽しむ。
 ・漢方薬では、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)、四物湯(しもつとう)など。
【津液を補う】
水は「陰陽」でいう「陰」に属します。体を潤し、わるい熱を冷ますという重要な役割があります。のぼせやほてりがある場合は、体を冷ます涼性の食材も必要です。
 ・自然の甘み、酸味をもつ食材をとる(トマト、梨、レモン、メロンなど)
 ・松の実、黒ゴマ、白ゴマ、白きくらげなどを常備して積極的に使う。
 ・冷たい飲み物より、温かい飲みものを飲む。
 ・香辛料の料理、辛すぎる食べ物は避ける。
 ・ときには、すっぽん、あわび、鴨肉の料理を食べて、「陰」」を養い体を潤す。
 ・汗をかきすぎるほどの運動、サウナに注意する。汗をかいた後は水分補給をたっぷりする。
 ・中医学では、昼は「陽」、夜は「陰」の時間帯。陰の時間に十分睡眠をとることが陰を養うことになります。
 ・漢方薬では、麦味散顆粒(ばくみさんかりゅう)、六味地黄丸(ろくみじおうがん)など。

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■2010年5・6月号 エネルギーを蓄える初夏
 「初夏から梅雨時期の養生〜 湿気対策とUVケアで夏美人」

 GW中から急に暑くなりました。これからますます気温も上昇していきます。しかし、まだまだ肌寒い日もあるでしょうし、梅雨寒というくらい、梅雨の時期には気温が下がることもあります。気温の変化に負けないよう、しっかりと体調を整えていきたいものです。
 さて、だんだん強くなる日差しのもと、木々の緑も元気よく生い茂ります。人間にとってもこの時期はパワーを蓄える大切な季節。寒くなっていく秋や冬に備え、しっかりと体を準備する時期にあたります。とはいえ、日本の夏はじめじめしていて、汗をかいて体力を消耗しがちです。夏ばてで食欲が落ちたり、体に必要な水分が奪われて血液がどろっとして滞り、肩こりや頭痛、生理痛などのトラブルに悩む人もいます。そして、湿気は、湿疹やじんましん、関節の痛みや腰痛、膀胱炎、消化不良や下痢などの胃腸障害を起こすこともあります。胃腸によくて湿気を除くのは小豆やはと麦、さやいんげんやそら豆、あさりなどの食材。蒸し暑いからといって冷たいジュースやアイスクリームをしょっちゅう摂ると余分な湿気だけでなく熱が体にこもって、にきびや湿疹などが悪化することがあります。すでにお悩みの方は特に控えてくださいね。
 また、紫外線は5月に一番多くなります。強い日差しは、肌のうるおいを奪うだけでなくて外界の刺激から肌を守るバリア機能を低下させてしまいます。お出かけの際は帽子や日焼け止めを使う習慣をつけることが、夏の肌養生のポイントです。うっかり日焼けをした場合は、クールダウン。肌だったらたっぷりの化粧水でコットンパックなどをその日のうちにしましょう。内側からも、緑茶を常温で飲めば、体を内側から冷ましてくれます。氷を入れると胃腸に負担がかかるので、ぜひ常温で飲んでください。喉の渇きは十分に癒されます。

冷房病に注意して
 これから暑くなってくると、冷房をつけたくなりますね。自分のうちではつけなくても、外出先のお店などでは冷房も使われ始めています。寒暖の差は自律神経のバランスを崩すもと。温かい飲み物や重ね着などの対策で、くれぐれも冷えすぎないように心がけましょう。
シャワーマッサージで肌の血行改善
 体の水分が失われる夏は、血液がどろっとして血行が悪くなる季節。肌の新陳代謝も低下して、くすみやニキビを招くことも。血行循環をよくするにはシャワーマッサージが効果的。ぬるめのお湯につかって体を温めた後、お風呂から上がるときに、冷水のシャワーをひざから下と顔に勢いよく当てます。お湯と水の温度差が刺激となり、血行がよくなります。
よい睡眠をとるための工夫を
 睡眠が健康のために大切なことは分かっていますが、夏になると寝苦しくなって睡眠不足に陥りがちです。また、汗をかきすぎると必要なうるおいが奪われて、体や心のバランスがくずれやすくなります。冷房が嫌いだからと、無理して汗だくになって寝て不眠になるよりも、少しでも寝やすい環境を整えましょう。
 ・朝日で目が覚めないよう、遮光カーテンを使う
 ・冷房をタイマーで入れるか、風が当たらない位置で扇風機を回す
 ・枕と首の後ろの間に冷却まくらを入れる
 ・冷却シートを手で握るのもいい
 ・汗をかいてもさらっとしている素材のシーツを使う


ツボ押しで夏バテや不眠対策
 簡単にできるツボ押しは、ちょっとした不調を感じたときの強い味方。夏のトラブルにおすすめの2つのツボを紹介します。息を吐きながらゆっくりを押し、ゆっくりと力を抜くのを数回繰り返します。

●夏バテに山陰交
内くるぶしの上端から指4本上がった骨の際にあるツボ。体の水分代謝を高め、体に元気を与える働きがあります。生理痛にもいいツボです。



●不眠に足の湧泉
足の指を曲げた時にできるしわが「人」という字に交わるところ。寝つきの悪さや不眠、神経の高ぶりを改善します。疲れがたまった時にも効くツボです。



気持ちを安定させる食べ物
 なつめ、黒豆、小魚(じゃこ、しらすなど)、貝類、牛乳など。
体のほてりを鎮める食べ物
 にがうり、きゅうり、すいか、なす、トマト、野菜ジュースなど。
安眠の味方
 カルシウムの多い食材。干しエビや小魚など。豆腐と組み合わせるとよりいい。
むくみをとるもの
 きゅうりやズッキーニ、すいかなどのウリ科。

冷え症の人は、常温で食べる、火を通す、生姜と組み合わせるなどの工夫を!

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■2010年3・4月号 自然も人も芽吹く春
 「春の養生〜 のびのびすることが大切です」

 春になると、自然界では緑が芽吹きだし、動物は冬眠から目覚めます。同じように、人間の体も冬の眠りから目覚め、新陳代謝が活発化します。心や体にたまった老廃物を外に出し、生まれ変わろうとする大掃除の季節でもあります。
 肌荒れ、湿疹、ホルモンバランスの乱れなどを感じやすいのは、水面下に隠れていた不調が現れたため。この一年の体調をよくするには、春にしっかり養生して、不調をなくす必要があります。
 漢方で考えると、春は気持ちが不安定になりやすい季節。自律神経にも影響が出て、イライラしたり、落ち込んだりすることがあります。
 春は、卒業や入学、就職、異動、転勤など社会環境の変化も多い時です。この変動がストレスとなり、さらに自律神経のバランスを崩す原因になります。
 だるい、やる気がでない、眠いといった症状が出るときは、ストレスによるダメージのサインです。これまでの生活を見直すことで、体と心のリズムを整える必要があります。

養生3つの基本
@老廃物を出しきる
 春のトラブルは、今まで隠れていた不調があらわれたものです。ツボ押しやマッサージなどで老廃物を排出する働きを高めるととくに肌の調子がよくなるはず。
A「気」を高める
 春に不調を感じやすい人は、もともと体のエネルギー(漢方で考える「気」)が不足しがちなタイプが多いようです。旬のものを食べたり、深呼吸してエネルギーを養うよう心がけましょう。
Bストレス対策
 体のエネルギー「気」は、「元気」や「気力」の気で、人体の生命エネルギーのもとになるものです。ストレスは、この「気」の働きを妨げる最大要因。香りのよいもの、エクササイズなどが、ストレス解消の手助けになります。

○老廃物を外に出す!簡単セルフケア♪


○体シャッキリ!簡単エクササイズ♪


○リラックス・リフレッシュ♪


○エネルギー「気」をパワーアップさせる食べ物
穀類いもきのこ類 は胃の消化機能や新陳代謝を高め、気を補うために大切な食材です。牛肉 や鶏肉 などの肉類 や、えびうなぎ山いも などは、食べるとすぐに「気」を充実させようと働きます。冷たいものや甘いもの、生もの、脂っこいものは控えてね。

 春の養生をしっかりして、この一年を健やかに過ごしましょうね!体の基本は睡眠から。漢方的には、睡眠中に体のエネルギーや栄養がつくられると考えます。できれば夜の11時までには寝たいもの。そういう私もついつい12時を過ぎてしまうことがありますが、疲れをためないためには、十分な睡眠をとることが一番です。

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■2010年1・2月号 今年は風邪の漢方 2010年もFight!
 「今年も皆様にとって、健やかで幸せな一年でありますように。」

 2010年が始まりました。今年はどんな年になるのでしょう。昨年は、2009年を現す一文字が「新」だったように、新型インフルエンザのニュースがとにかく多かったですね。皆様の周りでも、学級閉鎖やワクチン接種など、とても身近に感じられたのではないでしょうか。厚生労働省は、感染もピークを過ぎたと12月に発表したようですが、成人の患者数は横ばいとのことで、引き続き注意を促していました。これからはますます寒さも厳しくなりますし、受験を控える学生さんなど、皆様体調管理をしっかりしていきましょうね。
 私やお店のスタッフは、「風邪を引いたかな?」と思ったら、すぐに「葛根湯」を飲むのですよ。喉が痛い、鼻水がよくでる、頭痛がするなど、特に症状があれば、「桔梗石膏」や「小青龍湯」、「五苓散」などを足すのですが、早めに対応するとひどくならない場合が多く、助かっています。もちろん、インフルエンザのように高熱がでれば病院へ。無理して頑張ってはいけません。
 私は、ちょっとした風邪などに対するお薬を何日か分だけでも自宅においておくと早めに対応できていいと思います。

○風邪を引いたかな・・・
 ぞくぞく、熱っぽい、鼻水がでる、鼻がつまる、頭が痛い、だるいなど
 葛根湯がよく効きます。鼻水がよくでるなどの場合は小青龍湯を足すこともあります。喉が痛いときは桔梗石膏を、頭痛がすれば五苓散を足してもいいです。

○吐いてしまった、あるいは下痢、もしくは両方(いわゆる嘔吐下痢症)
 これも急にきますよね。このときは、とにかく五苓黄解という黄連解毒湯と五苓散の合法がよく効きます。むかむかなどの症状を黄連解毒湯が冷ましてあげ、 五苓散が水分代謝をよくします。冬場によく見られるのはロタウイルスによるウイルス性胃腸炎です。ロタウイルスもインフルエンザウイルスもウイルスです。冬場に多く発生することから、体の冷えをウイルスは好むと考えられます(冷えだけではありませんが、冷えや疲れにより免疫力が下がるからだと思われます)。そしてウイルスは体内の免疫細胞(リンパ球やマクロファージなど)がやっつけます。インフルエンザで熱がでるのは、体内の免疫機能が活発になっているからですね。葛根湯は、体を温める生薬が入っていますので、免疫力を上げるのにいいお薬です。
 急な嘔吐下痢には葛根湯に五苓黄解を足すといいですよ。

 吐き気のあるときはお湯割りなんて飲めませんから、そのままきゅっと飲みましょう。そして、飲ませても吐く可能性大です。1本472円する葛根湯液や1本525円する五苓黄解をすぐに 吐かれてしまうのは非常にショックなのですが、めげずに再度飲ませることが大切です。先シーズン、私の息子が急な嘔吐をしてしまったとき、まだ体重が20キロくらいでしたので 半分の量でのませたところ、2回も薬を吐かれてしまいました。ああ、もったいないと正直思いましたが、また飲ませて3回目にはすやすやと眠りにつき、症状は落ち着きました。
 漢方薬の中には苦い味のものもあります。「良薬口に苦し」とはよく言ったもので、薬とはそういうものだと子供も大人も理解して飲んだほうがいいと私は思います。 苦いものは、そうそう長い期間飲まなくてはいけないものではないのです。胃腸薬でも苦味の効いたものがありますが、それは食べすぎなどで胃が熱をもったものをさます生薬が 苦いからです。また、皮膚病などで、皮膚の表面がほてって痒いなどの症状がある方も、体の中に熱があると考えられ苦い漢方薬になります。しかし、余分な熱をもった状態というのは ずっとではありませんので、期間限定、体のためと思って飲みましょう。逆に、体の足りないものを補う漢方薬は甘味のあるものも多いのです。子供さんなどは、新薬だとイチゴ味 だったり、甘くシロップでコーティングされたりしていますから、特に漢方薬は拒否されることが多いかもしれません。ですが、小さいうちから「薬はこんなもの。まずくても病気を 治すためのもの」と思わせたほうがいいのかなと、個人的ですが思ってしまいます。

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