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■2008年11・12月号 冬の寒さに負けない身体づくり
■2008年9・10月号 夏ばての対策と秋の養生
■2008年7・8月号 今月は夏の養生法

■2008年11・12月号 冬の寒さに負けない身体
 「今年もあと1ヶ月。風邪を引かない、引いてもすぐに治すには。」

 この通信も今年最後。早いですね。この前まで暑かったと思えば、いつの間にか冬も目の前。うっかりして、鼻水がでてきた、のどが痛い、など感じるかたも多いのではないでしょうか。冬は特に冷えが身体に入りやすい季節。風邪の原因はウイルスや細菌などが原因とされますが、冷えがあわさると身体の抵抗力がおちて、簡単に病原体に負けてしまいます。ぞくぞくっときたら、冷えが身体にはいってしまった証拠。すぐに一枚多く着たりして暖かくし、おかゆやショウガ紅茶、ねぎいっぱいの味噌汁など、身体を温めるものを食べたり飲んだりしましょう。もちろん、漢方でしたら「葛根湯」。出来るだけ早めの対応が良く効くポイントです。家に常備していると本当に安心です。だって、病院にいくまでには時間がたってしまうでしょう?少しでも早いほうがいいのです。また葛根湯は水で飲んではいけません。お湯でわったりして、あつあつを飲みましょう。風邪を引いてしまったら、こうやってできるだけ早く体を温めるものをとって、早めにお休みすることが一番です。身体が温まると免疫もアップしますよ。
冬の寒気は大地を覆い、自然界のすべてを凍結しようとしますが、人体に対しても同じように細胞の活動を鈍くし、血行を悪くして痛みを生じさせます。もともと弱い体質の方は、足のむくみや、下腹部痛、皮膚の乾燥、生理痛、冷えのぼせなどの症状がより顕著になり、血液が汚れて粘度が高くなれば、顔にしみが出たり肩こりがひどくなったりします。また、寒気は重くて下に下がる性質をもっていますので、冬は特に下半身を冷やさないことが重要です。にらやたまねぎ、辛みの香味野菜などで、身体を温め血液の循環をよくしてください。 また、寒気は「腎」に深く関わります。腎は「精魂尽き果てる」の精をつかさどり(ちなみに魂は「肝」の象徴)、精神と肉体の両エネルギーを統括していますが、寒さによる血行障害や不摂生は、この「腎精」を消耗して老化を早めます。
そのほか、腎は生殖作用、水分調節、骨の形成、毛髪の育成などにかかわっていますので、精力減退、冷え性、夜間頻尿、下痢、難聴、脱毛、骨粗しょう症など、多くの症状に影響を及ぼします。「腎」の働きを強くするのは、豆、種実、海藻、魚介、肉などですが、特に赤や黒色の食材が効果的です。

上記の食べ物は主に「腎」を強くする食材です。体をあたためる食材も入っていますが、黒豆やいかや海藻などは、「瀉(しゃ)」だったり「陰(いん)」の性質をもち、とりすぎると冷え症の症状を起こすことも。しかし、熱を加えて料理をすると、体を温める性質にかわるのです。体に熱を持っている方(体格がよくてのぼせる、イライラする、便秘がちなどの症状がある)は、あまり温める食品ばかりとると、のぼせなどの症状がひどくなる場合がありますが、冷えを感じる方は、ぜひ温める食材を上手に利用しましょう。またゆでる、蒸す、煮る、焼く、揚げるなどの調理法で熱を加えれば、大根やれんこん、ごぼう、豆腐、なす、きのこ類などの涼性や寒性、瀉の性質をもつ食材も温性にもっていくことができます。
 冷えというのは、風邪を引きやすくなるだけでなく、代謝がおちて肥満になったり、免疫がおちて、アレルギー症状を起こしたり、がん細胞を増殖させやすかったりと、いろんな病気の原因に大きく関係します。今は子どもだって冷えている子が多いのです。清涼飲料水や甘いものの採りすぎは体を冷やします。どうぞ、意識してください。 そして、子どもがかぜを引きやすいのは当然のことです。子どもは病気になりながら免疫を獲得していきます。無菌状態に隔離してしまっては必要な免疫力もつかないまま大人になってしまい、その結果大人になってから感染症にかかりやすいという心配がでてきます。子どもは風の子。天気の良い日は外遊びを十分にさせて、自らの力で体をあたためさせ、強い子に育てましょう。

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■2008年9・10月号 夏ばて対策と秋の養生
 「夏ばてと、食欲の秋、そして、風邪に注意です。」

 今年の夏も暑かったですね〜。でも、お盆過ぎあたりから涼しい日が続き、また暑さがぶり返したりして、体調を崩された方もいらっしゃるのではないでしょうか。9月は夏ばてが体調に現れやすい時期です。暑くて体力を消耗された方はもちろん、エアコンの中で冷たいものを食べたり飲んだりしていた方も、胃腸に負担がかかって食欲がない、疲れがとれないなどという症状が現れます。これからは冷たいものを控えて、温かいものを摂るようにしましょう。そして、自分の体力を上げるのにはやっぱりアミノ酸が効果的です。食事にもたんぱく質をしっかり摂るようにしましょう。肉、魚、大豆、卵、乳製品など。一日に必要なたんぱく質の量は男性の場合70g、女性の場合55gと言われています(第6次改定日本人の栄養所要量ー食事摂取基準)。
*以下に示す分量に含まれるたんぱく質7g*
・30gの牛肉、豚肉、鶏肉、魚 (目安はトランプ1/3個分)
・30gのチーズ (目安はサイコロ4個分、又はスライスチーズ1.5枚分)
・60gの卵 (目安は1個分)
*以下に示す分量に含まれるたんぱく質4g*
・120gの普通牛乳、低脂肪乳(目安は340mlドリンク1/3缶分の量)
・120gのヨーグルト(目安は340mlドリンク1/3缶分の大きさ)
・120gのアイスクリーム (目安は340mlドリンク1/3缶分の大きさ)
おかずでたんぱく質を摂るときは、野菜も必ず一緒に食べましょう。そして主食を摂ればバランスはオッケイですよ。とにかく食べないとばてます。甘いもの、冷たいもの、ジャンクフードばかりを食べるのではなく、毎日の食事をしっかり食べましょう。
夏ばてをのりこえ、胃腸の調子が整うと、食欲も増しますね。体重増加が気になるところですが、玄米や野菜や魚や豆などを沢山食べたって、すごーく太ることはありません。そこに、脂っこいものや砂糖を使った甘いもの、アルコールなどが沢山入ってしまうと身体の脂肪が過剰になってしまうのです。過剰に太るのは、自身の食生活の現れです。ぜひ見直しましょう。もちろん、お好きな方はたまには甘いものなど食べられて、ストレス発散されて下さい。
 さて、秋というと、中国の五行説では「燥」の季節です。乾燥が身体に影響を及ぼしやすいのです。そして、「肺」に関係が深い季節。ここでいう「肺」は呼吸機能だけでなく、水分代謝、体温調節、免疫などの働きを担っています。「肺」の働きは下のとおり。

 秋の乾燥による風邪の症状が多くみられます。カラ咳と言われるような、あまり痰もでず、コンコンというような咳。もしくは、一度咳き込むとなかなか治まらない、胸が痛くなるくらいの咳。こういった症状には、「肺」を潤す漢方薬の「麦門冬湯(ばくもんとうどう)」が効果的です。また、肺の働きが悪くなると、上述の呼吸機能と水分の調節機能が低下して、体をめぐる「気」が滞り、「水」がたん、咳などに変化します。ウイルスなどに対する抵抗力や皮膚の防衛力も弱まりますので、風邪、肌荒れなどに注意されてください。肺を清め潤し、皮膚や粘膜を強くするには、保湿作用のある果実やナッツ類が、風邪の予防にはシナモン、しそ、しょうが、ねぎ、ミント、菊花、葛根などが効果的です。

 肺を潤すっていっても、水分を沢山とることではありません。水分を沢山とりすぎると、体の中に水がたまって、むくみ、鼻水、たん、頭痛、下痢などを引き起こしかねません。
旬のものを食卓に取り入れ、身体を冷やさないような食事、生活を心がけましょう。

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■2008年7・8月号 今月は夏の養生法
 「暑い、暑い夏がやってきました。」

 ついに夏がやってきましたね。子供たちにとってはプールや夏休みなど、楽しい季節ですが(もちろん大人にとっても楽しいですね)、やっぱり暑さは体にこたえます。夏ばてを秋に残さないよう、夏を乗り切りたいものです。
 さて、日本の夏は高温多湿で、蒸し暑いです。これは消化器官にダメージを与えて、体力の低下につながりやすいのです。高温多湿は、湿(しつ)を体にためやすくしますが、湿がたまると脾胃の働きが弱ります。また暑くて冷たいものばかり飲んだり食べたりしてしまうことも、やはり脾胃を弱めることになります。胃は食べ物を受け取るところで、脾は食べ物を消化して、体全体に栄養を送り出す働きをするところと漢方では考えます。脾胃が弱ると、栄養となる食べ物も入ってこなれば、入ってきた食べ物も体に送り込めなくなってしまいます。そうして、体力が低下して、疲れやすい、すぐばててしまうなどの症状にでてしまうのです。実際私も最近暑いので、冷たいお茶を飲むことが増えました。汗をかいて、体が熱く、ほてるようなときは、お茶やスポーツドリンクなどで水分補給をたくさんすると気持ちがいいものです。しかし、冷房のきいた部屋の中で、冷たいお茶をずっと飲んでいると、次第に胃にたまるような感じになってきて、お腹が張る、げっぷがでるといった症状がでてきました。冷たいものの飲みすぎです。私はあまり普段冷たいものを飲まないので、たまに飲むと、こういった症状がとてもよくわかります。普段から冷たい飲食を好む方は、あまり自覚がなくなっているかもしれません。しかし、冷たい飲食で脾胃に湿(しつ)がたまるようになると、消化不良・疲労感はもちろん、甘いものや脂っこいものなどのとりすぎや他の原因により発生した体の中の熱とくっついて、口内炎ができたり、吹き出物ができたりします。暑くても、冷房の効いた部屋にいるときはやはり温かいもので水分補給することが脾胃に負担をかけず、いい方法です。
 さて、夏といえば、熱中症ですが、これは暑さで大量の発汗や体温上昇にて体温の調節機能がうまく働くなったことなどにより、熱失神・熱痙攣・熱疲労・熱射病といった症状がおこります。

 熱中症は屋外だけではなく、屋内での作業中にも起こりえます。例えば、暑い部屋の中でアイロンがけをするということなども、いつの間にか脱水症状が起きていることがあるのです。予防法として、こまめに水分補給することがまず第一です。5歳以下の幼児、65歳以上の高齢者、睡眠不足の方、お腹の調子が悪い方(下痢傾向)、風邪ぎみなど体調の悪い方などは熱中症にかかりやすい傾向があるので、特に注意しましょう。もし、熱中症になってしまったら、次の応急処置をしましょう。ひどい場合は救急車を呼びましょう。
・涼しい日陰やクーラーの効いた室内などに移動する。
・衣類をゆるめて休む
・体を冷やす:氷や冷たい水でぬらしたタオルで手足を冷やしたり、首、わきの下、太ももの付け根など、太い血管を通っているところを冷やす。
・水分を補給する:スポーツドリンクや0.1%くらいの塩水がよい
 風邪で高熱がでる子供さんも脱水症状に気をつけないといけません。熱中症や風邪の高熱による脱水症状予防に、漢方の五苓散(ごれいさん)は効果的です。これは体内の水分バランスを整えてくれる漢方薬です。
 そして、もう一つ、夏の冷房病にも注意です!ご経験のある方もたくさんいらっしゃると思いますが、夏場の冷房は体を冷やしてしまって、こたえますよね。外は暑いからといって、うっかり薄着のままだと、冷えが体に入ってしまって、顔面蒼白なんてことにもなりかねません。もちろん上着などなれば安心ですが、冷えてしまったときなどは、温かいものをとって中から温めましょう。漢方では五積散、双参、当帰芍薬散など、体を温める漢方薬が効果的です。
 夏は胃を整え、暑さ対策をし、冷えに注意して、乗り切りましょう!!

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